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秋田県の第三セクター路線

短大 基礎工学科 電気電子情報コース 2年 海老江 理貴



1.はじめに

私は今年の8月、秋田県湯沢市に帰省する機会を利用して秋田県内の鉄道路線を巡ってきた。
今回はこの場を借りて、秋田県 の第三セクター鉄道路線を紹介する。

2.秋田内陸鉄道



AN8800型




AN8900型




AN2000型


列車は普通・急行合わせておよそ1〜2時間に1本の間隔で運行され、起点から終点までを乗り通すと2時間40分(急行は2時間)程度かかる。 急行に乗車する際には乗車券の他に急行券を購入しなければならない。



3.由利高原鉄道



YR-1500形


 由利高原鉄道は廃止予定だった国鉄矢島線を存続させるべく1985年に設立された第三セクターの鉄道会社である。羽後本荘駅と矢島駅の23.0kmを結ぶ鳥海山ろく線を運営している。
 こちらの路線も全線非電化で全列車がディーゼルカーによって運行されている。
 車両はおばこ号の愛称があるYR-1500形と2000年に増備された新型のYR-2000形がある。
 おばことは東北地方の方言で少女や娘を意味し、転じて秋田美人を指す言葉として親しまれている。




“おばこ”と沿線にそびえる鳥海山をイメージしたヘッドマーク


 列車は全て各駅停車で、羽後本荘から矢島までの全線を1日14往復している。



4.おわりに

沿線地域の過疎化に伴う利用者の減少は顕著になっており、路線の経営は苦戦を強いられている。
秋田内陸縦貫鉄道は2012年度まで秋田内陸線を存続させることに決まっているが、存廃問題の議論は今後も続けられる見通しであり予断を許さない状況である。
この度自分が乗車した際には沿線住民と観光客で車内が賑わっていただけに、沿線の美しい風景とともに鉄道の灯を絶やさぬ様願いたいものである。








 
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